古いクライマーならその名を耳にしたことのあるパチッ・アロセナと、6月下旬のスペイン選手権ラ・コルーニャ大会でルートセッターをしたカルロス・ガルシアが、デスニベルとの
インタビューの中で次のように言っています。
デスニベル:『ラモネッの成功の秘密は?』
カルロス:『不断の努力。クライミングに打ち込む姿勢。トレーニングとプライベートでの几帳面さ』
その几帳面さ、入念さを絵にかいたように、コンペとコンペの間の週末はキチンと外岩でクライミングするラモネッ。もちろんシャモニーとアルコでの優勝で今年のコンペ・シーズン開幕を飾っても、例外ではありません。次がアルコから帰って来ての週末のラモネッの成果。
土曜日はMargalefの岩場。午前中はセクター“Raco de les Tenebres”でクライミング。ウォーミング・アップ後、8bのルート“402”と、8b+の“Grandes y poderosas”をオン・サイト。気温が上がって来たので、午後はセクター“Raco de la finestra”に移動。先ずスペインの開拓王ダニエル・アンドラーダのプロジェクト“Mareando la perdiz”を2回目でレッド・ポイント。8cとグレーディング。その後一日の仕上げに9bと目されるプロジュクト“Carlota”に2回トライ。1ヶ所を除き、ムーブ解決。
日曜日はSant Llorenç del Muntの岩場。最初はセクター”La Sibèria”ヘ。手始めは、8a+の“Wad ras”を3回目でRP。続いてプロジェクトだった“Matajinflons”を2回目で登って8b+とする。その後に、8bの“The sentinel”と“Tupilak”を2本ともオン・サイト。次はセクター“Mur Blau”へ移動。クール・ダウンに“Dragon Khan”(8a)を、もちろんオン・サイト。
このSant Llorenç del Muntの岩場にはシャモニーに出発する前の土曜日7月10日にも出かけていて、セクター”La Sibèria”では、8a+の“Bocamoll”と 2本の8b+、“El garrepu”と“Directa colomers”をオン・サイト。ついでにこの 2本の8b+をコンビネーションしたルート(8b+)を一撃。次に2ピッチのルートを一気に登る“Generacions futures”という8a+のルートを一撃。1ピッチ目は以前登ったことがあったけど、2ピッチ目はもちろんオン・サイト。最後はセクター“Mur Blau”で“A pèl tour”(8a)を2回目でレッド・ポイント。
ラモネッにとっては、トレーニング法などブーでしょう。ただひたすら登る、だけのようでは?やはり“登る”がクライミングの原点です。
管理人2号