当然雨だと思って目を覚ますと、なんと前日の雨の予報が物の見事にはずれて、青空が見えるではないか。おまけに、普段なら少しでも天気が怪しいと外岩に行きたがらないD-manが「なんか猫杓が気になるな、もう一度やって見たいな」と言いだす。でも、目の前の青空を半信半疑で眺めながら天気予報を聞けば、「曇り、夜になって雨。夕方はところによって雷」。「無理して鬼岩まで登っても雨に降られるだけかな」と考え、浜松のスクエアに行くつもりで鳳来町のコンビニに入ると、昼食を買っている浜松のクライマー某さんに会う。彼曰く、「浜松からここまでズッと晴れてましたよ。これから登りに行きます。」 晴れているからと浜松から登りに来た人とクロスして、現に晴れている鳳来を後に浜松のインドアに行くのもなんかへんだな、と我家も一応駐車場へ。天気予報のおかげで(?)日曜日とはいえハイカー・登山者の車なし。9時過ぎているのに駐車スペース多々。静岡のカッチンさんも車から出てくる。もうこうなったら鬼岩まで行くしかないでしょう。二日目だから疲れてて猫杓のレッドポント無理じゃないかと考える親を尻目に、D-manまさに駆け上がり。「ぼよぼよ」にとってはいつものことですが、「よぼよぼ」、登りでD-manに遅れをとったのは初めて。屈辱じゃ。
鬼岩、昨日は天気が下り坂になっていくなかで陽もまったく差さず岩も冷たかったけど、今日はまずまずのコンディション。D-man、「入門」、「パ-レイン」と順繰りにグレードと傾斜を上げてのウォーミング・アップ。あまりルートに固執しない(関心がない?)D-man自らが「もう一度やって見たい」と言った以上、あまり表情には出ていなかったけど、彼なりの意気込みはあったはず、一回目のトライで見事に完登。今さら尋ねても子供の常ではっきりした答えが返ってこないので本人にコメントは求めませんが、例の浅い窪みでしっかりと体勢を整えたのが下からもわかりました。昨日のトライでは掴むことのできなかったエッジを左手が捉え時が、大げさに言うと画竜点睛という感じで、全てが繋がった、「猫杓」を足元にした瞬間でした。6回目のトライでの5.12cゲット、認印を押しときましょ。
ところでD-man、『世の中、そんなに甘い』それとも『甘くない』?やっぱり『世の中、そんなに甘くない』だよな。
「そう言えば、D-man、あの左手寄せて行く時なんかどんなこと考えてた?」
「いや~、別に~」
おいおい少しは自分できちんと説明せんかな。
よぼよぼ
追記:「猫杓」レッド・ポイント後は、余勢を駆って「ザッツ・クライミング・ショウ(5.12c)」へ。下部核心はフレークわしづかみプラス「ぼよぼよ」のノートに書いてあったとおりの足の位置で無事通過。お母さんに感謝せえ。上部核心も右手エッジから左の甘い穴をとるムーブ以外は全て繋がる。手ごたえ充分あり。
3日目の月曜日は朝起きると幸い(?)にも曇っていたので浜松のスクエアへ。D-man、「疲れた、疲れた」を連発しながらも11a、11d、11c/d、12a、13a、12b、12c、12a/b、11bの濃厚なメニュー。もちろん途中敗退のルートもあったけど、12aまではオン・サイトできてたので、さしあたりは充分でしょう。『鉄は熱いうちに打て』『子供はのってる時にどんどん登らせろ(登っていただきましょう)』