あるHPでWYCについての記事に面白いタイトルを見つけました。
『Championnats du monde de Sydney: les dés sont jetés(ワールド・ユース・チャンピオンシップ。賽は投げられた)』です。
その先が上のニュース。タイトル中、赤丸で囲んであるところにフランス語で『les dés sont jetés』、日本語で『賽は投げられた』とあります。
さて、この諺の意味を知っている方は、まあ単なる諺好きか、西洋史、特にローマ史ファンのはず。この諺、というよりも名言は、紀元前49年ガリア(今のフランス)に遠征していたローマの軍人&政治家ユリウス・カエサル(英語読みで、例のシーザー)が当時ローマ国法によって軍を引き連れてそこより南下してはいけないとされていたイタリア半島つけ根あたりのルビコン川を渡る時に放った言葉として有名。その意味は「事ここに至ったうえは、結果はどうなろうとも断行するほかはない(大辞泉)」です。軍団と共に川を渡る=国法を破る=今後国全体を相手に戦をすることになるかもしれない時に「迷っている暇はない、やろうとしていることを結果はどうなろうとも、やるしかない」でしょう。でもWYCの記事のタイトルに、この諺を入れた人、一体”何”を断行するのでしょう?
記事の要訳は次の通り。
『シドニーで開催されていたWYCも終り、オーストリアは金メダル3個と銀メダル2個を手中にした。次に目をひいたのが日本チームの活躍で、ジュニア女子とユースB女子でそれそれ金メダルを獲得。
さて我がフランス・チームは銅メダル2個の成績であった。1つはユースBで初出場のエレーヌ・ジャニコが、もう1つはシャルロット・ドゥリフ(ジュニア女子)が手にした。シャルロットの銅は、それ以上のものが期待されていたゆえに、少々残念』
特にシャルロットの場合は、今までユースBの2年間とユースAの2年間、すべて金を獲得していたので、今回のジュニア1年目で金を取って来年(おまけに自国開催)ももし金を取ることができたとしたら、ユース年間をすべて金で飾ることになったのだから…。えっ、それを阻んだのは日本人選手。おまけにユースB女子で優勝したのも日本人選手。ぞ~、((((;゜Д゜)))。スポーツクライミング発祥の地フランス、何かを計画しているのでしょうか。ジェダイの復讐?もちろんこの辺は考えすぎの脚色です。でも、やっぱり”何”を断行するのか気になるな~。(管理人2号)