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『こてんこてんこ』(*)でコテンコテン?
a0079878_1053733.jpg結果、一言。久々の予選落ち。それこそアッと言う間に鳴門の渦潮に呑まれて姿を消したと言うのが、今週末のコンペの印象。あの参加選手の中でどこまで上位に食い込めるかが楽しみだったけど…。まっ、人生七転び八起きでしょう。
 予選ルート、上部核心、単純な手順では一つ先となる、右サイドの使える縦ホールドを右手で取り重心を落としながら、左手をその縦ホールドの下のアンダー・ホールドにもって行き、今度は右手を右斜め上のポケットに飛ばすという、よくある手順。でも、このムーブが一番壁の傾斜が強いところにあって、かつ足が少々深い。で、『遠い、届かない』と判断したD-man、壁の中の薄いチョークのマーキングを当てにして、右手縦ホールドからその窪みを左手で使って右手をポケットにもって行こうと考えたようだ。しかし実際は、その薄く白くマーキングされた壁の窪み(パターン)、手で使えるような代物ではなし。次には、右上にある、やはり白くマーキングされた十文字クラックのような窪みを中継に使おうと左手アンダーでそれに右手を伸ばすが、体を上げることできず(ちなみに、これらのマーキング、実は男子オープン予選ルートと関係ないもの)。仕方がないので、今度は縦ホールドのところで右手と左手を入れ替えようとするけど、それができるほどの大きさのホールドでもなし。もう時間切れ。出たとこ勝負で、本来なら右手で取って体をあげることによってアンダー気味に使える、例のポケットに左手を飛ばす。一瞬ポケットに指は入るが、次の瞬間、向きが向きだけに見事に吐き出される。実は、縦ホールドの下のアンダー・ホールドで持ち替えをして、縦ホールドを左手で取っていれば、体を捻るようにして楽に右手をポケット・ホールドに持って行けたのに…。慣れ親しんだ「よくある手順」に囚われ、アンダーで持ち替えるなんて全く脳裏に浮かばなかったようです。優勝したM嶋氏あたりは、オブザベーションの段階で、先にアンダーを右手で取って左手を縦ホールドに持って行けば良しと判断したようです。その”助言”に従ったK西君とか、それを小耳に挟みすかさず採用したF枝さんも、M嶋氏と同じ手順で楽にそのパートをこなしていました。もちろん「よくある手順」で通過した人もいましたが、左手アンダーから目一杯伸ばした体をポケットの右手だけで引き上げるのでパワーを吸い取られ、その後終了点まで行きついた人は、リーチに余裕のあるT中S兵氏だけ。セッターの設定ムーブが「よくある手順」だったのか「M嶋手順」だったのか不明ですが、より楽なムーブを見抜き、それを選択するのがクライミングの鉄則。さすがとしか言いようがありません。やっぱり男子オープンとスピード両部門優勝で13万ゲットして帰る人は違いますわ。
 D-manの反省点(本人が反省しているかどうかは別にして)としては、ムーブに迷いがあるパートではオプションを3通りぐらい考えて置くべきだということでしょうか。後は、人の”助言”に耳を傾けるという柔軟性ですな。実は、M嶋氏の助言、D-manも小耳に挟んでいたようです。登れない親の言うことには聞く耳持たずでいいから、せめて登れるM嶋さんの言うことはちゃんと聞きなさい。でも、もちろん”なぜ”も教えてもらいなさい。”なぜ”がわかって初めて自分で判断することができるようになるはずです。よろしく。
                              よぼよぼ

追記①:第一回アテーナカップ、参加者を見ると、ミニミニ・ジャッパンカップとでも呼べそうな質の高いコンペでした。やはり毎回強者の揃うジャパンツアーが復活し、再び全国規模で熱き戦いが一年を通じて繰り広げられるようになることが期待されているのではないでしょうか。人間相手であれ、”壁”相手であれ、競り合いの中で人は強くなっていくというのも事実でしょう。もちろんコンペもクライミングの一形態に過ぎないものですが。

追記②:(*)『こてんこてんこ』:イベント・タイムにコンペ会場に登場したTVアニメのキャラクター。OCSの社長自ら『男爵』なる人物に扮し、空から(ホテルの壁を懸垂下降して)会場に乱入?そのマルチぶりには脱帽。

追記③:今回のコンペで、特にD-manとさほど上背の差のないF枝さんの登りを見て、彼の持つ、D-manを代表とする年少のクライマーが持ちえない『熟』の味を感じさせられた。それは単純なクライミング歴ではカバーしきれない、本来的な精神年齢から来るもので、10代前半のクライマーにいきなりそれを求めることにも無理があるのかもしれない。単純な小手先の技術は訓練で身に着けることはできても、一年に一才しか取れない年齢から来る精神的な熟度はやはり時の経過を待つしかないのだろう。いずれにしても、その両方が揃って本物。
by manabuyuko | 2006-06-25 23:00 | クライミング
スーパー・ファイナル
a0079878_10212183.jpg 当然のごとく完登したF枝さんが、そのままアイソレーション・ルームに入るやいなや、ようやくE山&O澤師弟の腰が上がる。まずはミドル決勝ルートのある壁の上半分が、より傾けられる。そして特別ゲストのA間君が試登。当然のごとく一撃。もちろんA間君だから一撃できたんだろうけど、見ている者が簡単すぎるのではと思っていると、セッターの2人、やおら取り付き付近からホールドをはずし始める。ミドルの選手にとって最初の核心となった部分の左足を乗せるフット・ホールドも容赦なくはずされてしまう(写真のパート)。名セッターのお2人には失礼だが、そのはずし方、まさに"適当"。それにはずし終わってから、そのパートだけでも試登するのかなと考えたけど、それもなし。まあ、このあたりの”適度に難しくする”匙加減が、名セッターならではのものなんでしょう。なぜって、スーパーファイナルに残った4名皆、きちんと壁の浅い窪みを拾って登れているのですから。
 さあスーパーファイナルの始まり。今度は予選や決勝の場合とは違い、各自の持ち時間の中でオブザベーションをしてから登るという方式。おまけに同着の場合はタイムで勝敗を決める、UIAAの新しい規則が適用されるとのこと。
 さて一番手のH込選手、力強い登りで着実に高度を稼ぎ、いきなり終了点直下まで迫りフォール。ここで地元のエースT田君、登場。前述の壁のパターンを拾うところで上のホールドを取った瞬間に足が滑りかけるが冷静さを保ち、落ち着いた登りで完登。会場の歓声でそれを感じとったはずのウェイティング・ゾーンの残り2人、F枝さんとD-man、さぞプレッシャーがかかったことでしょう。次に姿を見せたD-man、絶対に完登しなくてはならないとの思いからか、入念にオブザベーション。もちろん完登。でも、このオブザベーション時間の長さで結局は2位に甘んじなければならなかったのですから、皮肉と言えば皮肉でしょう。実際の壁に取り付いている時間はD-manのほうが若干短いのですから。最後に登場した、前の2人が完登したのを絶対に感じ取っているはずのF枝さん、終了点の数手下までで力尽きたようです。
 本人が一番望んでいた特大の優勝カップは手にできなかったけど、予選、決勝、スーパーファイナルと3本のルートを彼らしい登りで完登したD-man、多くの人にとって君が”優勝”だよ。(実はちょっとした裏話があったのだ…)では、次回の淡路島のアテーナ・カップでは、鳴門の渦潮に揉まれまくって下さい。
                           よぼよぼ
by manabuyuko | 2006-06-18 23:30 | クライミング
加須カップ 予選・決勝
a0079878_1017361.jpg明けて日曜日、やって来ました加須市民体育館。もちろん周辺各県からのクライマーも合わせての数ですが、今年の参加者はなんと100名あまり。ここまでの規模の非営利のローカル・コンペもなかなかないでしょう。たぶん埼玉国体をターゲットに始められたコンペでしょうが、国体終了後もその資産、経験を充分生かし続けられているようです。これだけの数の参加選手をこなせるのも、その運営組織がしっかりしている証拠。「国体が終わって全てが終わり」では、もったいない。他県も見習いましょう。
 さて思い起こせば一年前、エキスパート予選ルートのボルト3本目でリーチ不足からなすすべもなく敗退。その時『やっぱり最低あと10cmは身長がないとエキスパートの面々の中で互角の勝負はできないのが現実だろう』と考えた、その10cmまでは身長が伸びてはいないものの、伸びてることは伸びてる。それに単純な腕力もついてきたし、その時以上の経験も当然踏んでいる。加須カップ、楽しみなコンペのひとつでした。
 まず予選。去年のルートは全体的に悪いホールドで構成されていたけど、今年のそれはそれぼどでもなし。最上部にちょっと遠めでバランスの悪い部分があったけど、D-man、得意の足裁きでなんなく解決。特に力の入ることもなく例によって飄々と終了点に到達。後で発表された公式グレードは12b/cだけど、D-manの登りを見る限りは12a/bってところ。完登者7名のうちの一人となり、無事予選通過。付き添いはホッ。去年の二の舞だけは避けられました。
 決勝ルートは、定番の壁2面を繋いでの持久系。上部で左の壁から右の壁に移り、一度右下に降りながらSの字を書き順とは反対になぞるように登り、壁右隅の終了点を目指すライン。オブザベーション段階での予想グレードは12d~13a。さて決勝進出者9名中の一番手、地元高校生、なんとセッターの意図を無視して(もちろんクリップには超苦労)、Sの字の書き終わりの部分から右下におりることなくショート・カットで終了点への右トラバース(Sの字の一番上にある弧の部分)に入ってしまう。尻尾からいきなり頭に飛んだようなもの。でもクリップに苦労したせいか、その後あえなくフォールしてしまったけど、その常識にとらわれない斬新な発想には驚かされました。でも二番手からのクライマーは忠実に”常識”どおりのライン取り。でも、全員が最後の5手以内で肉薄するという熱戦。そして、なんとD-manを含めた4名が完登してしまったのです。ここで並みのセッターなら慌てだすところ、しかし関係者席に座るセッターのE山&O澤師弟の背には全くの動揺は感じとられず。もちろん決勝ルート完登者は、そのままアイソレーション・ルームに逆戻りしている。と言うことは、同時進行しているミドル決勝のルートを手直ししてスーパーファイナルのルートとするのか、などと付き添いは想像してました。
                          よぼよぼ
by manabuyuko | 2006-06-18 23:00 | クライミング
コンペ前日
 土曜日、翌日は怨念の加須カップだったけど、コンペ前日だから登らないという決まりは我家に存在せず。今までもそうやって来たし、今年のオール神奈川や星田カップの時も、前日はそれぞれPUMP2号店とPUMP大阪店で登りこみ。でも実際は、D-man御本人は腰が重くて控えめですが。でも翌日はコンペだからと言って休むのは、年取ってからでよし。まあ確かに登りすぎもよくないけど、八月下旬のワールド・ユースなんか、決勝に出場できたとして4日間連続。毎日バリバリ登れる力つけとかなきゃ。まっ、本人の自覚はあまりないようですが。
 で、もって『疲れた、疲れた』と言いながら適当に登るD-manを尻目に、過激に登る(登ろうとする?)親2人は、一週末まともに登ってないので(先週末は長山協のコンペ観戦。D-manはセッター)、全然だめ。年寄りこそ登り続けなくてはというのが2人の結論。3時ごろにはすでにお帰りモードのD-manに範を垂れようと親2人は尚も登ろうとするが、時すでに遅し。本当に『疲れた』状態(D-manのそれは口だけ)。もちろん全員一致で早めに切り上げ、都会の温泉(スーパー銭湯)に直行。今夜のお宿は東北自動車道の蓮田PA。
                            よぼよぼ
by manabuyuko | 2006-06-17 23:00 | クライミング
浜松スクエア+うなぎ
a0079878_10243997.jpg 6月に入って最初の週末はどうやら天気がいいらしい。…けどちょっと疲れがたまり気味だったのと、またこの週末の後はコンペが続くので、思い切って土曜日は休み、日曜日も外には行かず、浜松のスクエアに行った。ほんとは鬼岩に行きたくて行きたくてしょうがなかったんだろうI枝親子も一緒に引っ張って行く。
 今回は親2人はスタンプカードがいっぱいになっていて無料、D-manもユースの強化選手になってくれたから無料。あちこちのジムに出没する我家にとっては、D-man無料というのはとてもありがたい。協力ジムのオーナーの皆さん、この場を借りてお礼を申し上げます。
 さてスクエア、スタッフががんばって、ルートもかなり増えている。5月中旬ころにできたルートがたくさんあった。私たちも新ルートを中心に登りまくった。D-manも合計12本、その中でも⑤番の壁のオレンジ12bのオンサイトには脱帽。あとは⑧番の壁の12cも2撃。…しかし、⑥壁の12aでは落ちてた!なめたらあかん。あとは以前12dのグレードがついていたFiveTenCupの男子決勝ルートのリメイク(13aにグレードアップ)を何回かトライして、あとちょっとのところまでに持ち込んだ様子。次回、R.P.できるかな?息子に負けじと登ったよぼよぼ、またまた体がボロボロになってしまったらしい。若いモンのまねはするな、と釘を刺しておいたのに~。帰ったらお灸ですな。
 とにかく若いモンはすごい。この日一緒に来た小学2年生のA穂君もドンドン登るし、前回に比べて上達している。こっちは力を落とさないことに必死なんだけどな。うらやましい限りです。I枝パパも最後の最後まで登ってて、おまけに11cをO.S.。さっさと着替えておしまいのD-manとはえらい違い。この辺のしつこさが我家の若いモンには足りませんな、そう思わない、我家の若いモン?
 帰りはいつもの鰻や『康川』に行く。大人3人はうな重、A穂君はお子様うな重、D-manは一番高い蒲焼定食…、これだけ食べさせてやってるんやから、がんばってや~、あ~あ、昔はお子様うな重で大満足してたのになぁ~。いつの間に食事にかかる費用が親子で逆転したのかなぁ?つい最近14歳になったし、エンゲル係数はどんどん上昇するのみかな?
         ぼよぼよ  
 クライミングとは関係ないけど、最近我家で壊れたもの、壊れかけたもの…冷蔵庫(嫁入り道具、20年もの)、ドライヤー、ノートパソコン、ビデオカメラ、大人の体…  
by manabuyuko | 2006-06-04 23:30 | クライミング


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