2000年、あのギュリッヒの”Action Direct(9a:5.14d)”を
第2登したIker Pou、まさに10年後の2010年1月20日、今度はクリス・シャーマが昨年初登した9a+のルート”Demencia Senil(デメンシア・セニール)”を第2登。スペインで今話題の岩場のひとつMargalef(マルガレッフ)にある長さ16m、ほとんどが1本指か2本指のポケットを使うこのルート、その名前を訳すと”老人性痴呆症”。なんで?
”Action Direct”も”Demencia Senil”もポケットを使う短めのルート。でもこのIker、兄弟のEnekoと共に「
7大陸7つの壁」という企画ものをやったりするマルチなクライマー。その
Iker&Eneko兄弟がスペインはアストゥリアス地方のピコス・デ・エゥローパという山岳地帯にある岩山ナランホ・デ・ブルネスで去年初登したのは8c+/9aのピッチも含む計500mのルート”Orbayu(オルバジュ)”。このルート名、紺碧の空と乾燥した大地を思い浮かべやすいスペインでは異色の、緑と雨の多いアストゥリアス地方の方言で”霧雨”。この地方を知る者には納得のいく命名。?
管理人2号