上のビデオは、偶然か、それともセッターの読み通りなのか、ものの見事に男女とも8人の完登者のみが決勝進出となった準決勝、男子ルートでのD-manの登り。
今までの大会なら決勝ラウンドで同高度になった時のことを恐れて、準決勝ルートは意外と難しめで、何とか到達高度をばらつかせようとするのが定番。ましてや複数の完登者なんて、まず考えられなかったのでは。でも、これも『高度がタイの場合はタイムで順位を決める』と、国際ルートが変更されたゆえの副産物かな。いずれにしても完登できた人は気持ちがいいし、見ている方も選手が下のほうでボコボコ落ちてルート上部には数人しか到達しないなんていうクライミング・シーンよりいいかも。
それに完登者が複数でても最後はタイムで決められるからセッターが楽できるなんて言い方もできる反面、完登しなくては次のラウンドに進めないというクライマーにとって絶対に油断できないシビアな状況も生まれてくるとも言えるな。最終ホールドを握るまで安心できないのだから。
「完登者のみが次のランドに行ける。」これってなかなかはっきりしてて、良し。
管理人2号