男子に限って言っても、小学校4年生から大学1年生ぐらいまでのあらゆる年齢、あらゆるレベルのクライマーが同一ルートを登るという前代未聞の今大会。出場オーダーは年下から年上へ。若干の例外はあるものの、年齢が上げるにつれて背も伸びるのが自然。D-manの後に登場の一歳上のS本選手。D-manと比べると年齢差以上に背が高い。当然のごとく完登。その後、身長があっても最上部の遠いところまで行き着かずに落ちる人もいたけど、やはり完登者10人みんな普通の身長。もちろん身長も技(?)のひとつだし、まったく身長差(背が低いことがプラスになるケースも含め)のでないルートを作るのも不可能なのが現実。仕方がないか。
でも、ユースB(0才⇒14才)、ユースA(15&16才)ジュニア(17&18才)という3つのカテゴリーの選手が同一ルートを登るので、各カテゴリーから3位まで決勝に出られるというルールあり。ユースBの完登者2名に続く3位同着2名のひとりとして、D-man、ぎりぎりで決勝進出。
3年目でやっとたどり着いた決勝。おまけに今度はパターン壁の部分にルートが設定されている。こうなったら、もう言い訳はできない。悪いホールドが連続するような内容だけど、これはみんな同一条件。二番手のD-man、少々遠いクロスムーブのところは持ち替えでクリアしたりして、特に力む様子もなく、わりといいペースで高度を稼いで行く。もちろん足も手も壁のパターン(壁の窪み)を多用。でも「ほー、結構やるじゃん」と思っていると、突然「あれっ」という声と共にあっけなく落ちる。この”あっけなく”という言葉が本当にピッタリの落ち方。まあ、かなり力を消耗していたうえに、その掴みそこねたホールドもいかにも悪いやつ。その悪いホールドを取りに行く前に一度でもシェイクしていたらなんて絶えず反省はできるものの、予選の時みたいに不完全燃焼ではなかったのでは。
さて、蓋を開けてみるとユースBではトップ。実際の到達高度はユースA、ジュニアの強豪に迫る6番目のもの。本人、この成績に満足したかな。
よぼよぼ