去年はジュニアに出て6位。でも、予選はトップ・ロープなので今年はミドルに出場。今市青少年センターの壁はピラミッド社製のパターン壁なのでホールドが遠いところは何とか足をあげることもできるし。
予選ルート(5.11c)。最上部の左から右へトラバースする部分が手足の短い人には少々きついそうに見えたし、中間部の一番傾斜がきつい部分でうまく体をひねって右上のホールドに手が届くか心配したが、全て杞憂に終わる。上部核心、普通のリーチがあるクライマーなら右下にあるフット・ホールドに右足を残したまま右手を真上のホールドに飛ばす部分、D-manはもう少し左よりの取ろうとするホールドの真下あたりのパターンを右足でひろってうまく処理。最上部の右にトラバースする部分も両足を目いっぱい開いてきちっとスタンスをひろい左手をクロスさせたし、その後も右足が乗った膨らみの上であたふたする大人(同ルートを登ったエキスパートの中にもいた)を尻目に、きちっと左足をスタンスに乗せて安定した姿勢で最終ホールドをつかむこともできた。この辺は膨らみの上で左足が余ってぶらぶらしてしまう大人より全体的に短めのD-manのほうが有利だったんでしょう。チビ得のルートがあっても悪くなし。めったにほめない監督も思わず膝を打つほどの登りで完登。
さて決勝ルート。地方コンペではありながら、イギリスのエジンバラで9月の上旬にあったワールド・ユースに日本代表で出場した安○君や藤○さん、宮城の伊達者ではなく筋肉者☆君といった実力者がエキスパートに顔を揃えている以上、ルートは見るからに厳しい構成の1本。なんとこの1本でジュニア、ミドル、エキスパートが決勝を行うのでセッターの苦労が随所にしのばれる。D-man、無念にも最初の"落としポイント"で無念にもフォール。この部分、ルーフ下の大きめとは言いながらも掴みどころのないホールドから右下の遠いホールドを右手で捉えてから体を落とし、左手をその右手で掴んだホールドの下にある左手でアンダーに使えるホールドにもって行き右にトラバースするという正真正銘のエキスパート・ムーブ。実はこの部分と、ここを何とかこなしてもその後の4,5手(次の"落としポイント"まで)でエキスパートを含めてほとんどのクライマーが落ちてしまうと言うシビアな結果になったのです。この部分を通過し比較的ムーブが読みやすい上部の壁に出ることができたのは安○君(優勝)と藤○さん(2位)のみ。D-manが落ちてもしょうがない。特に標準並みのリーチがない以上、ハング下のホールドを取った段階で足がかなり上にあり、その後右下のホールドを捉えて足をこれまた右下はるか彼方に送るムーブなどまあ無理。足が届かん!で本人もいったんハング下のホールドから1手戻って早めにトラバースを始めようとしたけど右のホールド(本来なら左手で使うやつ)にも充分手が届かず。D-man以外に、このセッターの意表をつくムーブを試みた中3の佐×○君は成功。でも彼、身長160cm。「背が低いことを言い訳にするな、なんとか行ける工夫をしろ」といくら言っても、やっぱり届かないという厳しい現実を見せつけられました。かくなるうえは、横っ飛び!!
よぼよぼ(管理人)