7月初旬のシャモニーでのWC、そして下旬のセール・シュバリエ国際マスター大会のリザルトを見てたら偶然目に止まったブラジル人選手
Felipe CAMARGO(17才、8月下旬のオーストラリアでのワールド・ユースにも参加)の
ブログ発見。なんと自国のガス会社
Copagazの後援を受けてのワールドカップ+ワールドユース・ツアーのようです。ひぇ~、ですな。ガス会社といっても台所用のガス・ボンベ中心のようですが、一応『
ブラジルの「最も働きがいのある会社」リスト』なるものにも登場しています。だから地方の町の「~燃料店」後援とは違うでしょう。決してお金になるわけでもないスポーツをしている17才の、日本でいう高校2年生にお金を出して世界に送り出す、このあたりの懐の大きさ(決して懐にお金があるわけではない)に、天才的なプレーヤーを生み出すことのできる土壌があるのでは。フェリーぺ君の活躍に期待します。
ちなみにブラジル人の彼の名字カマルゴはイベリア半島北岸スペイン・サンタンデール県のカマルゴ谷に居を構えていた家筋のもので、16世紀にその分家に生まれた軍人がアメリカ大陸に渡ったので、大西洋の向こうにもある名字のようです。ついでに「地球が丸い」ことを実証したマゼラン(ポルトガル人)の初世界一周は学校の歴史かなんかで聞いたことあるはずですが、二番手はフェリーぺ君と同じ名字を持つスペイン人のアルフォンソ・デ・カマルゴ。二番煎じの人はあまり知られていませんが、実はマゼラン自身は太平洋を横断して今のフィリピンまで来て死んでるのでスタート地点に戻ってません。
さて旧大陸に里帰りしてひと旗を揚げようとしているクライマーのフェリーぺ・カマルゴ君がそんな人たちの末裔ってこともないでしょうが、名字ひとつで世界のあっちこっちに思いを馳せるのも面白い?ついでに、フェリーぺ君、オーストラリアのワールドユースにはヨーロッパから行くんでしょうが、その時彼がその上空近くを通過するフィリピンの国名は、やはり16世紀マゼラン上陸後にレイテ島を訪れたスペイン人航海者が、そこを当時のスペイン皇太子である”フェリーぺ(後のフェリーぺ2世)の島”と名付けたことに由来するそうです。名前フェリーぺ⇒形容詞フィリピーノ⇒今の国名フィリピン。やはり地球は丸い??(管理人2号)